数年前のバースデーライブのゲストが不起訴になりました。
週刊誌の記事になった地点で、書類送検の地点で、
このブログでお伝えしてきました。
週刊誌に出たからといって、書類送検されたからといって、
氏が犯罪を犯したとは限りません。
氏の言う通り、陥れられた可能性もあるかもしれません。
ですが、私がお客様に大変申し訳なく思い、ブログに書いているのは、
私が被害者だからです。
私の音楽を愛し応援してくださっている皆様に、
きちんとした言葉でお伝えしたいと思っていました。
2年半前に被害に遭い、弁護士の先生と赤坂警察署に行った時、
他にも被害を訴えていた方が複数いらっしゃることを知りました。
事件を公にし、再び被害者が出ることないようにと、
その思いで、事情聴取を受け、示談を拒否し、週刊現代に記事を書いていただき、
書類送検まで漕ぎ着けました。
結果は報道されたように不起訴でした。
昨日、検察庁に行き、担当の検事さんにお話を伺ってきました。
時間を取ってくださり丁寧にお話をしてくださいました。
「嫌疑不十分」とのことでした。
裁判に耐えうる証拠が用意できなかったとのことです。
すぐに警察に行かなければ証拠が保全できないのに、すぐに警察に行けませんでした。
お客様は、本件についてブログに書いた後も、ネットに記事が出た後も、
どなたもこの件について触れることなく、ライブにいらしてくださいました。
ミュージシャンも、何ひとつ変わることなく、共に奏でてくれました。
どれだけ救われたことでしょう。
PTSDを患い、いろんなことが困難になっている中でも、奏で続けることができました。
深い傷は負いましたが、人間不信にはなっていませんし、社会への信頼も失っていません。
心を閉ざすことなく、いま前向きでいられるのは、大好きな皆さんのおかげです。
昨日11月15日、検察審査会に申立書を提出してきました。
検察官が被疑者を起訴しなかったことがよかったのかどうかを,
20歳以上で選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が審査する制度です。
性犯罪には証拠がないことが通常であると聞きました。
だからと、不起訴になって、犯罪がなかったことになってしまうことを、
仕方がないことだとは思いません。
できるだけのことをしようと思います。
常々、全てのことは他人事ではないと思ってはいましたが、
自分が被害者になるとは夢にも思っていませんでした。
被害者になるまで知らなかったことが、たくさんありました。
傷はより良い音楽に変え、学んだことは社会に還元していきたいと思っています。
加害を受けたことを自分の落ち度であるとも恥ずかしいとも思っていませんし、
人生が終わったと絶望もしてはいません。
私は何も変わりません。今までどおりライブをやりますし、
今まで以上にやっていきたいと思っています。
くだらない冗談も言うし、高速変拍子を弾くし、恋の歌を歌い続けます。
お客様にご心配ご迷惑をおかけしたことを大変に心苦しく思っていますが、
音楽と真心でお返ししていきたいと思っています。
今後とも変わらずお付き合いいただけたら嬉しいです。