休符・静寂・フェルマータ

ピアノ弾き語りシンガーソングライター、ミキコのブログです。

示談について

犯罪被害者にならなければ見えなかったことがたくさんありました。

 

自分が被害者でなかったら、被害者叩きに加担したかもしれないとも思います。
黙ったままの関係者は多いし、加害者の言葉を信じて、被害者叩きに加担した人たちもいました。


見たいものを見て、信じたいものを信じるのが人間です。

 

自分がその中のひとりになる事がなくて本当によかったと思います。

 

金のために不正に加担をしたり、保身のために被害者を黙らせたり、
泣き寝入りをするだろうと弱い立場の人を踏みつけにする、
今までそのようなことをしてこなかったと断言はできませんが、
今後はしたくはありません。

 

被害者になって思ったことです。

 

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これまでの経緯に関するリンクが載っている記事


「犯罪被害者に対する公費支出制度について」

mikicopiano.hatenablog.com

 

昨年1月、令状が出て、加害者宅に家宅捜索が入りました。
その後、示談を提示されました。
弁護士の先生に依頼をし、断ってもらいました。

 

同意がなかった証拠(薬物検出、防犯カメラの映像などのことだと思います)がなければ、不起訴になる可能性が高いというのは聞いていました。

信じられませんでしたが、事実でした。

 

不起訴になったら謝罪も賠償も受けることができません。

だから示談をするのが最善であるのだと知りました。

 

でも、示談をしたら、口外禁止条項が入るのです。
事件がなかったことになり、加害者は今まで通りの活動ができるのです。

金で事件を揉み消せる世界で生きていたなんて知りませんでした。

 

当初、「有罪の場合の損害賠償程度にも当たる300-500万円あたりを検討する」と言われ、断ると、金額が上がっていき、最終的には3000万円にも上りました。
それも断ると加害者から直接嫌がらせのようなメッセージが届きました。
弁護士の先生から抗議をしてもらいました。

 

断るのだからと弁護士の先生にお願いしなかったら、難しかったと思います。
弁護士費用を払ってお願いする価値はありました。

 

無事に断ることができ、書類送検までこぎつけたのですが、
その間に、わたしの弁護士の先生は加害者から懲戒請求を受けていました。

 

加害者は、週刊現代や被害者を訴えることを検討しているとSNSに書いており、
セクハラ冤罪被害に遭ったと主張をしているのですが、
週刊現代や被害者を訴えるのではなく、なぜか弁護士の先生に懲戒請求をしました。

 

先生は、私の依頼を受けなかったら、懲戒請求をされる事はなかったはずです。
そのような不当請求が通るとは思いませんが、大変にショックな事で、怒りを感じています。

 

***

示談を断るべきであるとか、簡単に言いますが、簡単なものではありません。


わたしは、仕事を続けることができており、適切な治療を受けられました。

弁護士の先生にお願いできたので断ることができました。

 

運が良かったと思います。

 

断ったのは、自分にとってそれが最善であると思ったからです。

 

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