被害者に対する事情聴取は、担当の女性警察官と一対一の形で、複数回行われました。
iPhoneのパスコードとiTunesパスワードを聞かれ、開示をしました。
iPhoneの中身全部とその他cloud上の色々を警察に見られるということです。
メール、Line、SMSなどのやり取りはもちろん、鍵をかけているSNSの色々も全て。
この地点で断念する被害者もいらっしゃると聞きました。当然だと思います。
秘密があるわけでないにせよ、全てのプライバシーを失ったことに絶望しました。
銀行口座、公共料金支払い、クレジットカード明細などお金の流れも全て聞かれて答えました。こちらは金目当ての冤罪でっち上げの可能性を潰すためと認識しました。
キャリアから通話明細も取り寄せています。
事件当日だけではなく、加害者を見知ったきっかけから、全ての行動、やりとりについて聴取され、iPhoneに入っていないことも、自主的に調べて時系列を作成し提出をしています。
警察は、冤罪の可能性を当然疑いますし、そのための捜査をします。
被害者への取り調べは、長時間、複数回に及びました。
細心の配慮はしていただきましたが、かなりきついものであり、
担当警察官への信頼がなければ耐えられないことでした。
被害者の言うことを警察が鵜呑みにして、書類送検には至りません。
被害届すら出せないことがあるそうなのです。
証拠がないと捜査自体ができないからだと思われます。
私の場合も、時間が経ってから行ったので難しいと言われました。
それでも捜査を進めていただいたのは、複数の被害届出があったからだと思います。
事情聴取の後、捜査協力金を頂いた時は驚きました。
加害者が政治活動家であることなどから、相当に慎重な捜査をされたと思います。
選挙期間中に捜査が中断したこともありました。
選挙妨害になってしまうからとの事でした。
性犯罪の冤罪が、普通に存在すると思っていらっしゃる方に是非知っていただきたいことでした。
それでも、冤罪が生まれてしまうことはあると思いますが、
冤罪被害者と、性犯罪被害者は敵ではありません。