不起訴から2年経ちました。
昨年、加害者は港区議選挙に当選をし、当選記念上映がなされ、当選記念インタビューが掲載されました。
今年の東京都知事選には、加害者の秘書が加害者の名前を使って立候補をし、1万票を獲得しました。
加害者を善人として描いた書籍は、文庫化され、朝日新聞記者が解説を寄せました。
(文庫版を読む気力がまだないので、どのような解説が書かれているのかは知りません)
どのような理由でそのようなことがなされたのか、知りたいです。
不起訴は「無罪放免」ですが、加害者は「セクハラ冤罪被害に遭った」「逆恨みで訴えられた」「行き過ぎたmetoo」などと主張をしているのです。
秘書の方は、事件後に遭遇したり、元支援者の方にどのようなことをおっしゃっているのか伺っていますが、それ以外の方は、加害者の主張を信じていらっしゃるのでしょうか。
当選記念上映をされたポレポレ東中野、当選記念インタビューを掲載した週刊プレイボーイ編集部の方たちは、無実を信じて当選を喜び、政治家としてふさわしい人物であると思われたのでしょうか。
選挙を応援された方たちはどうでしたか?
当選してよかったと今も思っていますか?
いずれそれぞれの方達のお話を伺いたいと思っています。
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今現在において、反訴もなく、クソリプ、嫌がらせDMの一通も来ていません。
ブログに書く前は、Twitterの匿名アカウントに中傷されたり、深夜の非通知着信があったりしましたが、この2年間は平穏に過ごす事ができました。
差別や嫌がらせに遭うことなく、普通の生活をするという目標は一定の成果を得られたと思います。
周りの全ての方達、お客様、ライブハウス関係者の方達、ミュージシャン、友人、お仕事関係の皆様、前事務所の社長のおかげです。
真っ当な社会で生きられていることを改めて実感したとともに、これが当たり前のことでなければいけないという思いを新たにしました。
「なかったことにされたこと」について、ずっと言及しているのは、それが社会的害悪だからです。
なかったことにすることにより、冤罪だったという加害者の言説に加担をしている。
性暴力と冤罪がセットで語られる理由を、身をもって理解しました。
加害者以外の人による、黙るだろうと思ってされた嫌がらせ、黙らせようとしてされた嫌がらせについても、無かったことにするつもりはありません。
他人が踏みつけにした人間を自分も踏みつけても良いと思い、無傷でいられると思ったからされたことだと思います。
傷ついてはいませんが、怒っています。
忘れることで傷は癒えません。
時間はかかりますが、自分が経験したさまざまな理不尽、問題を、解決して行けたらと思っています。
より良い社会で奏でたいです。